”ひきこもりの弟、結婚しない姉、非正規の妹、親の財産を浪費する兄…。非婚化や雇用の不安定化により、自立できず頼る家族もない「きょうだい」が増えている。少子化も進む中、自分の子どもが家族内で唯一の「次世代」というケースも多いだろう。その子どもが、おじ・おばの将来も背負うことになるかもしれない。新たな社会問題「きょうだいリスク」の実態をリポートし、課題と展望を論じる。(bookデータベースより)”
身につまされる内容なので、図書館で借りたまま手に取らずにいたものを、帰省中のフェリーの中で読んだ。様々な事例を紹介しており、どの事例も当然のことながら大変なものばかり。
バイオリニストの高嶋ちさ子さんが、母は私を「ダウン症」の姉の面倒をみさせる為に産んだ、と言っていたけれど、はじめから分かっていたなら、それなりに対処の方法はある。障害者年金も支給されるだろうし、いざとなれば行政の支援もあり連携を取りながら、決して孤独な介護にはならない。
本当に、リスクとして不安なのは、障害者手帳も療育手帳もなく、低収入または無収入で経済的な援助が必要なきょうだいだ…と改めて思った。
きょうだいの経済的な支援のために、共倒れになることのないよう、そうなる前に、行政に相談するように書いてある。身内の面倒は身内がみなければと背負いがちだけれど、そうではないと。
正確な相談先をメモしておこうと思いながら、すでに図書館に返却してしまい、ネットで検索したところ、おそらくここだと思う。
生活困窮者自立支援制度における